●ストーリー

  21世紀も終りに近づいている世界…人類は繁栄を極め地球上を埋め尽くしていたが
 未だ宇宙(そら)へ移ることは叶わず、増えすぎた人類を養うには
 すでに限界が来ている事は誰の目にも明らかだった…。
  しかし一部の者は、そんな困り果てた人々をも利用し、裕福な都市を築いていた。
 だが、それも長続きはぜず、衰退していく都市も多かった。
  そして、彼らに都合のいいように作り変えられた社会のシステムは、そう簡単には
 修正できるものではなかった。貧富の格差はとどまるところを知らず。消えていった
 産業や文化も多かった。

  そして 人々が文明の衰退を受け入れ始めた頃…
 これはそんな時代の物語。

  双子の姉妹ユラとカヤはとっても仲良し。
 お姉ちゃんのユラは運動神経抜群でとっても元気。
 でも妹のカヤは体が弱いので、ずっと山奥の村で療養している。
 2人が会うことができるのは夏休みと冬休みだけ…そんな生活がもう8年以上も続いていた。

  「あたしは一人だ…」 あるときユラはつぶやいた。
 一人都会の学校に通っているユラだったが、その生活は決して楽しいものではなかった。
  こんな時代になってもまだ人を騙したり、蹴落とそうとする人間がいる…。
 そこまでしてまだ過去の栄光にすがろうと言うの? 世界は衰退し続けるだけなのに…。

  そんな時だった…カヤとそして謎の陰陽師集団から手紙が届いたのは…。
 なんとカヤは山里で陰陽術の修行を積んでいたのだった!